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陥没乳頭でも完母で育てる方法

陥没乳頭ってどんなの?見た目は?痛みはある?
陥没でも授乳できるの?

赤ちゃんに母乳をあげるための妊娠期間にできる準備や、初めて赤ちゃんが乳頭を吸ったときの反応について書いています。

助産師さんのマジックハンドと陥没を補助してくれる保護器の使用で母乳が出るようになります!

頼れるアイテムにはとことん頼っていきましょう!

陥没乳頭でも完母で育てる方法

陥没乳頭でも授乳姿勢や取り組み方次第では完母で育てることができます。大袈裟かもしれませんが、私は、「こんな体で彼氏ができるのか、結婚できるのか、赤ちゃんができるのか、母乳をあげられるのか」と不安な気持ちで過ごしてきました。

温泉などでは、人と違うということが恥ずかしくて隠していました。今、同じように陥没乳頭で悩んでいる方が、この記事を読んで少しでも前向きな気持ちになれますようにという想いを込めて、赤裸々に経験談をお伝えしたいと思います。

まず、どんな乳頭のカタチでも必ず母乳は出ます。そもそも私はココ勘違いしてました。陥没していると母乳自体が出ないと思っていたんです。

そもそも母乳を出すためのスイッチ部分は乳輪の淵の外側です!吸わせる時は、大きなお口で乳輪が見えなくなるくらい深く含ませるので、乳頭のカタチは正直関係ないのかなと思います。

陥没乳頭ってどんなの?見た目は?痛みはある?

そもそも陥没していない正常な方からすると、「陥没」ってどんな状態なの?と思う方もいると思います。

陥没乳頭とは、乳腺が未発達なことが原因で、凹んでいるor平坦な乳頭のことを言います。

引っ張ったら外に出てくる場合は「仮性」、出てこない場合は「真性」と言い、「真性」であれば授乳は難しいと言われています。私の場合は乳腺外科で両胸「真性」と診断されていて、「授乳はできないんだ」とずっと思ってきました。

見た目は完全に凹んでいて、ドーナツのような見た目ですね(笑)ちなみに片方の胸は、乳腺が神経に触れていることで痛みがあります。

もう片方も陥没していますが一切痛みはないので、「陥没=痛みがある」という訳ではないと思います。

ただし陥没していることで、乳頭に汚れがたまりやすく、「乳腺炎」になりやすいと言われています。なので、乳腺炎になってしまうとかなり強い痛みが出てくると思います。

私は片方の胸に痛みがあったことから25歳で初めて乳腺外科を受診しました。そこで「乳がんになりやすいということはないのか」「将来授乳はできるのか」「手術は可能か」ということを聞きました。

結果、「乳がんになりやすいということはない」「真性のため授乳は難しいかもしれない」「手術をすることで見た目は治せても、逆に乳腺を傷つけて授乳困難になる可能性もある」と言われました。

乳腺を傷つけて授乳ができなくなってしまうのなら、見た目のためだけに手術するべきじゃないのでは?ととても悩みましたが、未来のベビーのためにも乳腺を傷つけずに陥没乳頭と付き合っていこうと決めました。

陥没でも授乳できるの?赤ちゃんに母乳をあげるための妊娠期間にできる準備

妊娠が進むとほとんどの産院で母親教室(私の産院では強制参加でした)で、おっぱいについての指導が入ります。なぜなら、出産後にスムーズに母乳を出すために、妊娠後期になると「おっぱいマッサージ」を始めるからです。

「ついに現実と向き合う時がきたか、、、」という少し暗い気持ちで参加したのを覚えています。(ここからは、私の出産した産院のやり方なので、各産院の方針によって異なってくると思いますので、参考程度に読んでいただけると幸いです。)

私の出産した産院では以下のスケジュールで行われました。

  • 自分のおっぱいについて用紙に記載し提出(乳頭のカタチ等)
  • 助産師さんが1人ずつおっぱいチェック(同時期に出産予定の人が集団で参加)
  • 実際におっぱいマッサージをやってみる(助産師さんの指導があり、実際に目の前で一緒に行う)
  • 授乳経験者のママさんの経験談を聞く(第二子以降出産の方がいたのでその方は経験談をお話する流れでした)

ついに自分の陥没乳頭を晒すときが来てしまった、、、とドキドキしながら、「両胸真性の陥没」と記載した用紙を提出しました。

助産師さんは私の胸を確認するなり「あらぁ、これはちょっと授乳厳しいかもしれないね〜。」と言いながら、「痛いよね〜ごめんね〜」と言いながら、乳頭をほぐしてくれました。

しばらく続けると、「ちょっと液体が滲んできてるから、自宅でもお腹が張らない程度にマッサージを続けてね」と言われました。しかし、いざ自宅でマッサージしてみると、力の入れ方や場所がわからず、今思うと無意味なマッサージをしていました。

なので、実質出産するまでちゃんとした「おっぱいマッサージ」はできておらず、助産師さんに言われた「授乳難しいかもね」という言葉で半ば諦めてしまっている自分がいて、真面目に取り組めていなかったんだと思います。

余談ですが、なんの悪気もない「言葉」でも、それを気にしている人からすると心に突き刺さるものなんだなぁと改めて感じ、自分も発言には気をつけようと心に誓いました。

初めて赤ちゃんが乳首を吸ったときの反応は?

結局おっぱいマッサージもろくにせず、不安だけを抱きながら迎えた出産。(実際は想像を絶する痛み&赤ちゃんとのご対面の感動で授乳に対する不安は吹っ飛んでいましたが(笑))

カンガルーケア(ほとんどの産院で行うと思います)という、生まれてすぐにママと赤ちゃんが素肌どうしで触れ合うというケアをします。この時におっぱいを咥えさせるそうです。私は産後の出血が多く、カンガルーケアは一瞬だったのでここではまだ赤ちゃんと陥没乳頭はご対面していません^^;

通常は、産後すぐに授乳を始めるそうなのですが、私は産後の貧血で赤ちゃんのお世話ができなかったので、2日後に初めて授乳をしましたが、その段階でじょじょに胸が張って来ていました。

いざご対面!、、、初めての授乳は想像以上に大変でした。お腹が空いて泣く赤ちゃんにろくに出ないおっぱいを咥えさせるとどうなるでしょう?

はい。そうです。「なんでわかってくれないの?ミルクをちょうだい〜」と赤ちゃんは必死で訴えて余計に泣きますよね。

それでも吸ってもらわないと母乳は出なくなってしまうので、精神的にも辛いものがありました。特に私は陥没だったので、赤ちゃんに申し訳なく、自分を攻める気持ちになっていました。

今思うと、陥没であるかないかに関わらず「当たり前」のことでした。

赤ちゃんだって初めてのことで、吸うことが下手ですよね。お互いに下手で当たり前なんです。

「今授乳がうまくできずに辛い、、、」という方、赤ちゃんとママが一緒に成長していく第一歩です。できなくて当たり前!完母にこだわる必要は一切ない!という気持ちで深く思い詰めないでくださいね。

助産師さんのマジックハンドと陥没を補助してくれる保護器の使用で母乳が出るように!

冒頭で「乳頭のカタチは関係ないと思う」と言いましたが、「赤ちゃんが咥えにくい」という部分では、確かに陥没していることがデメリットにはなってきます。ただ、補助してくれるグッズ(保護器)と助産師さんのマジックハンドでデメリットをカバーすることができます!

やはり陥没しているので、赤ちゃんがなかなかおっぱいを吸うことができずにいた時、助産師さんに保護器を勧められました。保護器とは乳頭が陥没している人や、授乳によって乳頭が切れてしまって痛みがある人などが使うものです。

哺乳瓶の乳首のようなカタチと素材です。これを自分の乳頭につけることで赤ちゃんはしっかりと吸ってくれますよ!

保護器越しの刺激なので、直接吸われるよりは刺激が少なくなり、母乳の分泌ペースは遅いかもしれませんが、私の場合は保護器を使用しても問題なく母乳が出てきました。

産院にいろんな種類の保護器があり、貸してもらえるのでママのおっぱいのカタチと赤ちゃんの好みに合わせて、色々と試してみて選ぶといいと思います。

赤ちゃんはどんなおっぱいを好んで、良く吸ってくれるのか?というと、とにかく「柔らかい乳頭」に尽きます。正直カタチよりも柔らかさが重要です。

助産師さんのゴットハンドで硬い乳頭がふにゃふにゃになると、赤ちゃんの吸い付きが全然違うのです。(保護器を使用する場合でも乳頭が硬いと吸ってくれません)授乳前に時間をかけて丁寧にほぐして柔らか〜くすることが一番のポイントです。

乳頭が柔らかいと赤ちゃんが吸ったときに口の奥の方まで入りやすいので、母乳がでる刺激スポットの乳頭の周辺がしっかりと刺激されるので、母乳が出るようになるのです。

入院中の授乳タイムスケジュールとしては、赤ちゃんが脱水や糖不足にならないために最低でも3時間に一回は必ず授乳とミルクをあげます。しかし、3時間ぐっすり寝てくれることってほとんどなかったです。

母乳は、「今の生産量じゃ足りない!」という「司令=赤ちゃんがおっぱいを吸うという行為」を受けて、新たに乳腺が作られ足りない分の母乳が追加で作られます。

そのため、赤ちゃんが満腹で満足してしまうほどミルクを追加すると、「今の量で足りているということね!」とそれ以上母乳が増えることがなくなってしまいます。

母乳が出るなら母乳をあげたいという気持ちはあったので、赤ちゃんの成長に必要な最低限のミルクを追加し、夜中でもできる限り「泣いたらおっぱい〜泣いたらおっぱい〜」という流れにしていました。(寝不足できつすぎる時は助産師さんにミルク多めにあげてもらっていました)

赤ちゃんに必要なミルクの量は以下の通りです

  • 産後1日目 20〜30ml (産後の体調不良によりミルクのみ)
  • 産後2日目 30〜40ml (産後の体調不良によりミルクのみ)
  • 産後3日目 40〜50ml (母乳 0〜5 ミルク40〜50足す)
  • 産後4日目 50〜60ml (母乳 5〜10 ミルク50〜60足す)
  • 産後5日目 60〜70ml (退院の日 母乳20〜40 ミルク30〜50足すイメージです)
  • 産後6日目 70〜80ml (退院したため計測できず)

以降は一週間で10ml増えていくイメージです。

私の場合はこの段階で、母乳はじょじょに増えては行きましたが、全然母乳だけでOK!という量には到底及びませんでした。

母乳育児を軌道に乗せる方法 頼れるアイテムにはとことん頼る!

母乳がある程度安定して出るようになったのは、産後5日目でした。4日目の夜に眠れないほどにおっぱいが張りカチカチに痛くなったのです。

母乳が作られるのにそれを出さないで、カチカチな状態が続くと「もうこれ以上母乳いらないんだな」と体が感じ、生産量を減らすようになります。(体って本当にすごいです)

なので、赤ちゃんが寝てしまって飲んでくれないけど、おっぱいが張って仕方ないというようなときには「搾乳機」を使うか、「手で搾乳」します。

そうすることで、乳腺という名の工場で母乳が作られて一気に母乳量がUPします。私は初めて夜中に搾乳した次の日、右をあげている間に左からもボタボタと母乳が勝手に出るような状態になりました。

母乳量を増やしたいときには搾乳したり、赤ちゃんにたくさん吸ってもらうといいでしょう!手で搾乳するのは本当に大変なので、搾乳機を購入されることをおすすめします。(一番よく出るのは手で搾乳することのようですが)

ちなみに私は手動の搾乳機を使用していましたが、片乳100〜150mlを搾乳するのに10〜15分ほどかかり、手が痛くなり大変でした。電動搾乳機は使用したことが無いのですが、ネット情報では片乳で5〜15分ほどかかるみたいです。

大幅に時間短縮できるというわけでは無いですが、搾乳する手の痛みが無いことと、手が空くので助かりますよね。この時期は本当に自分の自由な時間が無いので、搾乳する15〜30分の時間も惜しいものです。

手動よりも痛いのかな?と思い調べてみると「痛すぎて使えなかった」という意見も多くありました。「圧力を設定できるので、痛いと感じる出力の2段階ほど下の出力に変えるとちょうどいい」みたいです。

電動に関しては使用したことが無いのでむやみにおすすめはできませんが、次また授乳する機会があれば電動を購入してみたいと思っています。

直接おっぱいを飲んでもらうための訓練

授乳に際する陥没乳頭のデメリットがまだありました。「普段中に入り込んでいる乳頭はとてもデリケート」ということです。切れやすく痛みを感じやすいのです。

助産師さんの勧めで何度か直母を試しましたが、すぐに乳頭が傷つき痛くなるので、「保護器ありの授乳」の方がむしろいい!と思って、保護器をずっと使っていました。

ある日新しく出会った助産師さん(助産師さんたちの中でもおっぱいのプロフェッショナルと呼ばれている方)に『保護器やめましょう』と言われました。

半信半疑で言われるがままにしていると、直母でも全く痛くなくて、赤ちゃんもしっかりと吸えるようになったのです。

ポイントは「とにかく深く咥えさせる」ことと「保護クリーム+サランラップでしっかりと保湿すること」だそうです。また、授乳には何パターンか授乳姿勢がありますが、陥没に向いているのは、「縦抱き」で、最も深く咥えさせやすい姿勢とのことです。

助産師さんが、赤ちゃんを支えておっぱいを咥えさせてくれた時は順調なのですが、1人だと首の座っていない赤ちゃんを縦にして授乳するのはかなり大変で怖かったです。産後1ヶ月の母乳量が安定するまでの間は、本当に大変でしたし、過去の自分を褒めてあげたいと思うほどよく頑張ったと思います。(笑)

産後3ヶ月ほどになると、乳頭も自然と柔らかくなり、授乳前のマッサージも必要なく、保護クリームも使用しなくていいほどでした。また、母乳量も需要と供給がバッチリ合ってくるので、胸が張って辛いという時間も減ってきます。

反対意見への理解

母乳で育てることが正しいなどということは一切ありませんので、完母を推奨している訳ではございません。私自身、産院からの確認に対して「母乳への拘りもないし、ミルクへの抵抗も一切ありません」と回答していました。

私の場合は、「割と母乳育児を推奨する産院だったこと」と、「たまたまプロフェッショナルに指導いただけた」という偶然が重なり、完母という形になりました。

しかし、このようなご縁がなければ、おそらく母乳育児を諦めていたと思います。

ご縁ってとても大切なのだと実感しました。

出産される産院を選ぶ段階で、出産方法や料金だけで無く、母乳育児に対する方針などもHPなどに掲載されていると思うので、併せて検討事項に入れていただくといいのかなと思いました。

まとめ

母乳育児が軌道に乗るまでは、辛いこともたくさんあると思います。しかし、卒乳した今では「頑張ってよかった」と心から思っています。

いつもおっぱいを吸う姿を見下ろしながら、愛おしいなぁと。この時間が永遠に続けばいいのにと願わずにはいられませんでした。

貴重なおっぱいを吸う姿、ぜひ写真に納めて記念に残してください。きっとこれから訪れるであろう、「イヤイヤ期」のときにも、その写真を見返して、初心を思い出したいなぁなんて今は軽く考えています!
(きっとそんな日がきたら、こちらも発狂するほどに余裕がないのでしょうが・・・)

さて、現在授乳に奮闘しているママ!これから出産を控えている方!終わってほしくないといくら願っても、絶対に終わりが来ます。(授乳は数ヶ月〜長くても2年程度)

「頑張りすぎなくてもいい」「優秀なアイテムや高機能ミルクに頼ったっていい」そういう気持ちで限りあるベビーとの時間を幸せいっぱいに大切にお過ごしください*

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