
そんなふうに悩んでいませんか?
婦人科に行くことへの抵抗を感じて先送りにしていると、妊娠に適した年齢を逃してしまうかもしれません。
早く赤ちゃんに会いたいと思ったら、まずは病院で検査をし、何が原因なのかを探るのが一番です。
自分の体に疑問を感じることは、妊娠への第一歩。そこへ踏み出したあなたはまだまだ間に合います。
私も、妊娠について悩んだ仲間の一人。この記事を読んで、同じように悩む人がたくさんいることが伝わり、少しでも不安を解消できることを願っています。
先が見えない不安だらけの不妊治療 | どんどん増え続ける治療費



家から近い小さな婦人科で、タイミング法を続けるも何ヶ月経っても妊娠せず、口コミで評判のよかった、京都市内にある不妊治療専門の病院に転院。毎回、片道約2時間かけて通います。
その病院に行くと、不妊治療を希望する女性がこんなにいるのかと驚くと同時に、少し安心したのを覚えています。
そこでいろいろな検査をしましたが、一番ショックだったのは、AMHの検査で、卵巣予備能の値が実年齢の10歳上だったこと。
いつになったら私は妊娠できるのでしょう…。
先が見えず、不安を抱えたまま、往復4時間の通院を続けました。
周りの人に相談しにくい内容と、どんどん増え続ける治療費
友達の妊娠、芸能人の出産の知らせにさえ辛くなる日々。
毎日朝から夕方までパートで働いていましたが、同僚にも不妊治療をしていることを言えませんでした。
結婚して2年ほど経つ、となると「そろそろ子供は?」と周囲がつぶやきはじめるころですよね。
幸運にも、私の家族や仕事仲間には、そういったデリカシーのない質問をする人はいませんでした。
でも、なんとなく同僚は気をつかってくれていたような気もします。
夕方にパートが終わって、そのまま病院へ直行する日が多くなります。
卵胞が育っているかどうかで、次の診察日が決まるため、週に3回通院することも。
卵管造影、血液検査、卵胞発育のための注射や飲み薬…。
通院するたびに、かなりの費用がかかり、会計のたびにドキドキ。
まだ新婚だった当時は、収入面も十分ではなく、貯金を切り崩して支払うこともありました。
一度治療を休もう、と思ったタイミングで提案された体外受精
パート後に病院へ行くと、とても混雑していて、病院を出るのが21時になることも。
そこから電車を乗り継ぎ、駅から車を走らせて、家に着くのが0時近くになる日もありました。
なんで仕事も家事も頑張ってるのに、私ばっかりこんなに辛い思いをしてるんだろう。
友達から妊娠、出産の報告がくると、おめでたいはずなのに、比較してしまう。
そういう自分に対して自己嫌悪になる…という悪循環でした。
そんな日が続いて、ついに夫の前で号泣。
「もう無理!いつになったら終わるの?」と泣きながら言うと、夫は私の頑張りを認めてくれて、「とりあえず、一旦お休みしよう。」と言いました。
少し落ち着いてから、今後のこと、人工授精や体外受精へのステップアップのことも夫とよく話し合いましたが、結局、今周期でダメだったら、治療を一度ストップすることを決めました。
そして、次の診察日に病院へ。
治療中断のことを言おうとすると、エコーを見ていた院長先生から「この卵胞なら体外受精できるかも。」と言われたのです。
体外受精に進むかどうか、ご主人とすぐ連絡とって相談して、と言われ、その場で夫に電話。体外受精については、ネットで評判や妊娠した方の感想なども見ていました。
夫も快諾し、その日に体外受精へのステップアップが決定。
そして、なんとその一回で初めての妊娠に至ったのです。妊娠陽性の結果が出たときには、信じられない気持ちでいっぱいでした。
高いお金を払って人工的に子供をつくるのはどうなのか?
「子供は授かりもの」という言葉もあり、不妊治療、とくに体外受精に対して嫌悪感をもつ人もいます。
また、高額な治療費を支払って不妊治療をするなら、夫婦二人での生活でいい、という人もいるかもしれません。
でも、どうしてもパートナーとの子供が欲しい、と女性が願うのはとても自然なこと。たとえお金がかかっても、できるところまでやってみたい。
それでもダメだったら、そのときはまた別の道を選ぶ。
現代はそういう女性が多いのではないでしょうか?
きっと終わりは来る!どんな結果であれ夫婦で納得できる道を進もう
治療期間中は、先が見えない不安や年齢的な焦りなど、不妊治療をした人でないとわからない辛さがあります。
私は奇跡的に体外受精一回で妊娠することができましたが、場合によっては10回ほど採卵と移植をくり返すことも珍しくありません。
いま不妊で悩んでいる方には、「一人じゃないよ!」と伝えたいです。
私が意を決して、体外受精のことを友達に話したら、「えっ!実はわたしも…」と打ち明けられた経験があります。
そのくらい、不妊で悩む女性は増えていて、体外受精が「特別なもの」という認識は変わってきています。
結果が出ても、そうでなくても、パートナーと何度も話し合い、自分たちが一番納得できる道を探して行くことが大切。
目の前にいる娘の寝顔を見ていると、あの時あきらめなくてよかったと心から思います。
令和4年度から、不妊治療の保険適用が決まりましたが、薬によっては適用にならないものもあるようです。
子供を望む人たちが、経済的な理由であきらめることがなくなるように、まだまだ国の支援を充実させてほしいと願うばかりです。